黒髪ブームで思わぬ痛手

黒髪ブームの到来
日本人女性が外国人にウケがいい理由のひとつとして、「黒髪」であることがあげられています。
外国の人の中には、「芸者、着物、富士山」を日本のイメージとしている人もいるようです。
2000年に入って、美容業界にカラーリングの技術が進んだことと、コギャルやガングロなどが流行ったために、茶髪や金髪に染める人が増えました。
それどころか、オレンジ、グリーン、パープルなどの派手なカラーで染めている人も珍しくなかった時代です。
現在は、今まで髪を染めていた芸能人やモデル達で黒髪に戻す人が増えていることからも、黒髪ブームが浸透し始めているみたいです。
しかし、美容業界としては、カラーリングをする人の数が減ったことで、思わぬ痛手を受けています。
黒髪にする理由
黒髪にする理由ですが、茶髪より髪へのダメージが少ないこと、ナチュラル志向が進んでいることなども関係しています。
また、ここ数年の長引く不況で、ヘアカラー代の節約などもあげられるかもしれません。
ただ、白髪の人の中には黒髪に染めている人もいるので、茶髪から黒髪に変化しただけという見方もあります。
一口に黒髪と言っても、まっ黒という人は少なく、光が当たると栗色っぽかったり、灰色がかった黒だったりします。
キレイな黒髪にするには、ツヤのあるスタイリング剤を使うなどの努力が必要です。
髪に優しいと言われる「ヘナ」という植物による染色方法もありますので、黒髪と言っても黒一色というわけではありません。
ヘナを使った染色方法では、オレンジ色の色素が含まれていることからまっ黒には染まらず、やや茶髪がかって染まります。
ヘナを使っている人がまっ黒に染める場合は、インディゴなどのほかの染色剤を加える必要があります。
黒髪の欠点
黒髪に染める場合の欠点として、ショートカットなどのボリュームの少ない髪型は問題ありませんが、ロングヘアの場合に重たくなりがちです。
よくホラー映画に、髪の長い不気味な女の幽霊が登場しますが、手入れの悪い長髪は女性を陰気に見せます。
モデルには背の高い人が多いので、ロングヘアでもバランスが取れますが、低身長の人の黒髪のロングヘアはどうしても重たく見えてしまいます。
茶髪の方がイメージ的に明るく、軽く見えますから、普段着ている洋服のイメージが変わってしまうこともあるでしょう。
ロングヘアの黒髪を素敵に見せるには、普段のお手入れが大切です。
人によって顔立ちが老けて見えることがあるので、黒髪にすることによって年上に見られてしまうなら、イメージ戦略として考えた方がいいかもしれません。
これから黒髪にするという人はショートカット、あるいはセミロングあたりの長さにしておいた方がお手入れがラクですし、またはバランスを取りやすいことを覚えておいてください。